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2022/11/18 KAU ショートニュース|通関業務代行

< 米中貿易摩擦 アジアの勝利 >

コロナ禍による20年の低迷から見事な回復を遂げた世界のモノの貿易は、昨年世界の国内総生産(GDP)に占める割合が14年以来最高水準に到達した。
トランプ氏が保護主義的な措置を打ち出した当時、それまで中国との間でなされていた取引の一部がアフリカや中南米諸国に流れるとの観測があったが、実際には貿易の構図の変化から最も恩恵を受けたのは東南・南アジアの国・地域であった。
その中でも、バングラデシュとタイから米国への輸出は18年に比べ80%以上増加した。
以前は中国がアジアの対米輸出の半分近くを占めていたが、今ではそのシェアは3分の1程度にしか過ぎない。
今後、昨今の地政学的な諸問題の影響が積み重なるにつれ、アジアのサプライチェーンの価値は中国以外の国・地域にこれまで以上に集中していくことになりそうだ。

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